腎臓疾患

腎臓内科とは

腎臓とは血液をろ過して、体にたまった老廃物や水分、取り過ぎた塩分などを尿と一緒に体の外に出す働きがあります。腎臓内科では、腎臓に関わる病気を内科的に診断・治療する診療科です。慢性腎臓病、腎結石、腎不全、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などの病気は、早めに対応することが大切です。こうした腎臓疾患を患っている方は勿論ですが、健康診断などで血尿やたんぱく尿を指摘された方、腎機能が低下している方も、精密検査を受けられるようお勧めします。

当院で扱う主な腎臓疾患

  • 糖尿病性腎症
  • 慢性腎炎
  • 腎硬化症
  • 慢性腎不全
  • など

糖尿病性腎症

尿をつくる腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、だんだんと尿がつくれなくなる病気です。糖尿病の治療をきちんと受けていないと、糖尿病性腎症のリスクが高まっていき、人工透析が必要になります。週に3回、1回あたり約4時間ほどの治療時間がかかるため、日常生活に支障を来たしたりします。現在、人工透析が必要になる原因の第1位が糖尿病性腎症だと考えられています。但し、急に尿がつくれなくなるわけではなく、段階を経て病状は進行していきます。そのため、何と言っても大切なのは、できるだけ早期のうちにこの疾患を発見し、適切な治療を早期のうちに開始することです。

慢性腎炎

腎臓の濾過装置である糸球体に炎症が生じることにより、たんぱく尿や血尿が出る疾患を総称して糸球体腎炎と言います。このうち、糸球体の炎症が慢性に起こるものが「慢性腎炎」です。免疫反応の異常などが起こる事により、たんぱく尿や血尿が1年以上にわたって持続します。これに伴い、高血圧、めまい、肩こり、むくみ、頭痛、倦怠感などの症状が現れます。治療に関しては、抗血小板薬や抗凝固薬、降圧薬などによる薬物療法が基本となります。さらに、塩分や蛋白質の摂取を制限し、血圧のコントロールに努め、症状の悪化を防ぎます。競技スポーツなどの激しい運動をされている方は、慢性腎炎を悪化させることがあるので、担当医の指示を尊重してスポーツ競技を行うようにして下さい。

腎硬化症

腎硬化症は、高血圧などが原因となって起こる腎臓の機能障害です。高血圧が長い期間にわたって続くと、腎臓の血管に動脈硬化が生じてきます。その結果、血管の内腔が狭くなり、腎臓の血流量が減少してしまうので、腎臓は萎縮して硬くなり、その機能も低下します。腎硬化症が悪化するにつれて人工透析が必要になることも多くなります。治療にあたっては、まず血圧を適正範囲にコントロールすることが大切です。そのためには生活習慣の改善や適切な降圧薬の服用が必要です。こうした治療と併行し、定期的に血液検査や尿検査を行い、病気が進行しないよう注意しましょう。

慢性腎不全

腎機能が低下して正常に働かなくなった状態のことを腎不全と呼びます。何らかの原因によって腎機能が急速に低下し、老廃物がうまく排出されなくなる「急性腎不全」と、慢性の腎臓病が徐々に悪化し、腎機能は低下していく「慢性腎不全」があります。このうち慢性腎不全は、数年~数十年かけて進行していき、最終的には腎機能が極度に低下します。そのままでは生命を維持できなくなるため、腎臓の働きを補う人工透析、あるいは根治療法である腎移植が必要になります。腎不全の進行を少しでも遅らせるため、医師の指導のもとで食事療法や運動療法に取り組みましょう。また、処方されたお薬はきちんと飲むようにして下さい。